長塚古墳と同じく、黒川東岸の台地上に築かれた三段築成の円墳です。他の「羽生田の古墳群」同様に、墳丘第一段平坦面を幅広く造る特徴をもっています。墳丘は葺石で覆われ、直径が63m、高さが約5mほどあります。
平成13~17年度に発掘調査が行われ、石室前面に川原石で造られた「前庭」と呼ばれる祭祀の場がほぼ完全な形で発見されました。また、「前庭」からは追葬の際に石室内から出されたと考えられる金銅張りの馬具や直刀、そして多量の鉄鏃などが出土しました。石室の石材はほとんど失われていましたが、おもに凝灰岩で造られた横穴式石室であったと推測されます。